風の谷のハーブガーデン物語vol.2

春本番、ガーデンを歩くと

一際明るく輝く

お日様のようなオレンジ色の花は、ハナビシソウ。

今日は、このハナビシソウの物語をお話ししましょう!

【ハナビシソウ】

和名 ハナビシソウ(花菱草)
別名 カリフォルニアポピー
科名 ケシ科
属名 ハナビシソウ属

原産地北アメリカ

晴れた日の春の朝、

花屋の店主がガーデンに到着すると、

もうオレンジ色の花が

お日様の光を集めて一斉に開花していました。

花の名前は、カリフォルニアポピー

和名は、ハナビシソウです。

この花は、太陽の子。

つぼみはまるで小人の帽子の様です。

その帽子は、

風の子がやって来るたび

ゆらゆらと揺れて、

そのうちポロン!

帽子が落ちて飛ばされると

中から花びらが解けて、

暖かなオレンジ色の太陽の子が

姿を見せました。

花開く瞬間は、まるで心が解ける様です。

太陽の子たちは、

ガーデンにやって来たお客様に、

お日様の光を届ける仕事をしています。

今日も開店の11時になると、

お客様がやってきました。

なんだかお客様、少し元気がありません。

花屋の店主は、「草花に触れたり、ハーブの丘でゴロンと寝転んでみて下さい」とそっとご案内しました。

太陽の子ハナビシソウたちも

お客様が自分たちのところにやってくると、

みんな一生懸命に輝いて、

集めた暖かなお日様の光を届けました。

庭巡りが終わる頃、お客様の

顔はほころび笑顔になっていました。

太陽の子たちも嬉しそう!

今日もガーデンで

太陽の子ハナビシソウは、

お日様の光を集めて仕事に励んでいます。